2008年06月10日
ナダルはどうして赤土に倒れなかったのか?
◇◇◇◇◇
フェデラーの打ったフォアハンドのボールがわずかにベースラインを越えた時、今年の全仏チャンピオンがナダルに決まった。
その瞬間、ナダルは握り締めた両手を静かに突き上げ、喜びのポーズを表現してみせた。
しかし私はそれを見て、「アレ?」と思った。
最初の優勝の時から見せてきた、「優勝の瞬間のナダル」とは明らかに違う。
今までのナダルは、優勝の瞬間その場に仰向けに倒れ込み、シャツに赤土をいっぱい付けたまま、相手との最後の握手に臨んでいたのだ。
そして感極まって、コーチ達のいる観客席へ行き、喜びを分かち合う。
しかし今年のナダルは、倒れなかった。シャツもきれいなまま。コーチの元にも駆け寄らなかった。
優勝がうれしくない訳がない。
現に準決勝のジョコビッチ戦では、勝った瞬間倒れこんで喜びを表していたのだ。
ではどうして、こんなに喜び方が控えめだったのだろうか?
スコアで大差がついていたから・・・・?
4回目だから・・・?
とりあえずジョコビッチには勝てて、2位の座を守ることが出来ていたから・・・?
大人になったから・・・?
私が思うに、ナダルはこの大会を通じて揺るぎない自信を付けていたからだと思う。
ボルグも会見で今年のナダルのことを、「自信がある。あれだけの自信を持っていると、相手にとって存在感が2倍ぐらいに感じられる。」と言っていた。
確かにナダルは、この大会1セットも落としていないのだ。
プレー振りを見ても、昨年よりもずっとたくましく、強くなっている感じだ。
ナダル自身が、この全仏のチャンピオンにふさわしいのは自分なのだと強く感じていたのではないだろうか?
その自信が決定的になったのが、多分ジョコビッチに勝った試合だったのではないかと思う。
ナダルはまさに、赤土の王者の貫禄を身に付けたのだ。
優勝後の新聞の記事に載っていたナダルの言葉が印象に残っている。
「僕はナンバー2だ。しかも1位より3位に近い。」
この言葉を聞くまで、その現実をすっかり忘れていた決勝戦だった。
◇◇◇◇◇
(本日はかなり真面目バージョンでした!)
フェデラーの打ったフォアハンドのボールがわずかにベースラインを越えた時、今年の全仏チャンピオンがナダルに決まった。
その瞬間、ナダルは握り締めた両手を静かに突き上げ、喜びのポーズを表現してみせた。
しかし私はそれを見て、「アレ?」と思った。
最初の優勝の時から見せてきた、「優勝の瞬間のナダル」とは明らかに違う。
今までのナダルは、優勝の瞬間その場に仰向けに倒れ込み、シャツに赤土をいっぱい付けたまま、相手との最後の握手に臨んでいたのだ。
そして感極まって、コーチ達のいる観客席へ行き、喜びを分かち合う。
しかし今年のナダルは、倒れなかった。シャツもきれいなまま。コーチの元にも駆け寄らなかった。
優勝がうれしくない訳がない。
現に準決勝のジョコビッチ戦では、勝った瞬間倒れこんで喜びを表していたのだ。
ではどうして、こんなに喜び方が控えめだったのだろうか?
スコアで大差がついていたから・・・・?
4回目だから・・・?
とりあえずジョコビッチには勝てて、2位の座を守ることが出来ていたから・・・?
大人になったから・・・?
私が思うに、ナダルはこの大会を通じて揺るぎない自信を付けていたからだと思う。
ボルグも会見で今年のナダルのことを、「自信がある。あれだけの自信を持っていると、相手にとって存在感が2倍ぐらいに感じられる。」と言っていた。
確かにナダルは、この大会1セットも落としていないのだ。
プレー振りを見ても、昨年よりもずっとたくましく、強くなっている感じだ。
ナダル自身が、この全仏のチャンピオンにふさわしいのは自分なのだと強く感じていたのではないだろうか?
その自信が決定的になったのが、多分ジョコビッチに勝った試合だったのではないかと思う。
ナダルはまさに、赤土の王者の貫禄を身に付けたのだ。
優勝後の新聞の記事に載っていたナダルの言葉が印象に残っている。
「僕はナンバー2だ。しかも1位より3位に近い。」
この言葉を聞くまで、その現実をすっかり忘れていた決勝戦だった。
◇◇◇◇◇
(本日はかなり真面目バージョンでした!)
私が普段使っているコートもクレーで、汗かいてこけちゃうと赤い土がべったりついて大変なことになります。
あれ?そういうことではない?(笑)
ダイヤモンドさんのおっしゃる通り本当にナダルすごかったですね。
はじめまして!コメントありがとうございます。
私はまだ赤土のコートを使ったことがないので、憧れです。普段赤土のコートでされているなんて、うらやましいです。
でも確かに、汚れた時に洗濯が大変そう・・・ナダルに聞いてみないとわかりませんが、その可能性も捨て切れません。(笑)
はじめまして!コメントありがとうございます。
確かにあの試合のフェデラーは、「フェデラー、どうしちゃったんだろう?いつもと違う・・・」と心配してしまうような感じでした。今までは負けはしても、必ず1セットは取っていたんですよね?打倒フェデラーとして挑んできたナダルにとって、確かに物足りないところがあったのかもしれませんね。
「赤土の王者の貫禄」ですか、なるほどそうかも。
優勝後のコメントは初めて知りましたが、これを読むと、フェデラーへの気遣いも少しあったのかもしれないとも感じました。
ウインブルドンが楽しみであり、怖くもあります。
コメントありがとうございます!
ナダルの「僕はナンバー2だ・・・」の言葉のあと、「僕はまだ若い。進化し続けないと。」という言葉がありました。これから芝のコート、ハードコートで、どんな進化を見せてくれるのか楽しみです。またフェデラーには是非ウィンブルドンのタイトルは死守して欲しいです。なぜかこの全仏を見てつくづく思ってしまいました。